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ペチュニアの咲く駅で
ミラノの朝はホテルの朝食でスタート。ここでまた運悪く感じの悪いウェイター氏に出会ってしまいました。「カフェラテ用のミルクがないのですが」と補充を頼んだところ、無愛想にしかも無言で冷蔵庫から取り出した牛乳パックをテーブルの上にどーんと。そびえ立つ牛乳パック!「そんなんだからローマ帝国が滅びたんだぞ」と意味不明なことを言い出す私。これまで数々の非礼無礼も「ま、イタリアだからね」とやり過ごそうとしていたS君もこれには憤慨です。
さてこの日はジェノバの近くにあるリゾート地シエストリリバンテへの移動日ですが、その前に東京で懇意にしていたイタリア人のジュリアナちゃんに会う予定です。ジュリアナちゃんと婚約者のセルジオ君はともに建築デザイナー。6年間の東京生活に去年秋ピリオドを打ち、現在はここミラノで仕事をしています。今日向かうシエストリリバンテはセルジオ君のふるさと、今夜にはふたりも私たちと現地で合流し、美しい海の町での週末をのんびりと4人で過ごそうという計画です。
以下、ジュリアナちゃんと私の会話
ジ「わーい、久しぶり!どうミラノは?」
央「んー、ホテルの人もレストランの人もちょっと失礼な感じだったよ。」
ジ「わぁ welcome to Italy! こっちは日本の様にサービスが良くないよ。 特にミラノはひどいんだよ。」
そうなのかぁ、やっぱりね。
ジ「私も日本から帰ったばかりの頃慣れなくてもじもじしたけど、こちらでは
とにかく強く出ないと何も始まらないよ。自分自身を主張して要求して
それでも応えてもらえない時、私なんかもう禅の精神で石が動くまで
エネルギーを送り続けるんだよ。まくしたてるより効果ありよ。」
ぜ、禅の精神って‥‥。
でも、そういえば車の運転だって自己主張の極みで「こっちに曲がるんだからどいてよ」といわんばかり。礼節とかゆずりあいという東洋的な精神を実践していたら取り残されてしまいそう。
ジ「でもね、何かのきっかけで急に優しくなったりもするから、そこがまた面白いんだよね。
それに田舎に行くと皆なとても親切だよ。」
その心優しい田舎をめざし早々にミラノを去る私たち。市内から南、ジェノバへ向かう高速道路の入り口を探していた際、再びミラノ式道路情報に翻弄されました。道が二股に分かれたそのあとに「こちらジェノバ方面」という標識が登場、もちろん私たちは違う方面へ続く道を走っており、そのとき心から「心優しい田舎では道路標識も親切だと言いなぁ」と願ったのでした。
Ms Giuliana Succo ジュリアナ・スッコ嬢
©2005~10 Yoko Kobayashi-Baker